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リフトアップに届け出は要る?「指定部品」と「4cm」の考え方

公開 読む時間 約6分 書いた人 ハイエースカスタム専門店ガイド 編集部

海沿いの道を走る白いハイエース

キャンプや雪道、未舗装の道へ出かけるために、ハイエースの車高を上げる「リフトアップ」。気になるのが「届け出(構造変更)が要るのか」という点です。

この記事では、国の通達をもとに、届け出が要るかどうかを分けるポイントを整理します。答えは「どの部品を、どう付けて、車検証の値からどれだけ変わるか」で変わります。最後は、ご自分の車の内容でお店にご相談ください。

この記事でわかること

  • 届け出が要るかを分ける3つのポイント
  • リフトアップで使う部品と「指定部品」の一覧
  • 「4cm」は何とくらべるのか

01届け出が要るかを分ける3つのポイント

車検証には、車の長さ・幅・高さが書かれています。改造でこの値が変わると、車検証を書き換える手続き(構造等変更検査)が要るのが基本です。

ただし、国土交通省の通達では、部品を付けたときの扱いが決められています。見るところは、次の3つです。

  • 付ける部品が、国の決めた「指定部品」に入っているか
  • 部品をどう付けるか(手で外せる・ボルトなど・溶接やリベット)
  • 付けたあとの高さが、車検証の値からどれだけ変わるか
部品の種類と付け方で、考え方が分かれます(イメージ図)
部品の種類と付け方で、考え方が分かれます(イメージ図)

02「指定部品」とは

指定部品は、付けても車の構造が大きく変わりにくいとして、国が通達の中で一覧にしている部品です。エアロパーツやルーフラックのような外まわりの部品から、足まわりの部品まで並んでいます。

リフトアップに関係しそうなものを抜き出すと、次のとおりです。

足まわり(緩衝装置)

  • コイルスプリング
  • ショックアブソーバ
  • ストラット
  • ストラットタワーバー

タイヤまわり(走行装置)

  • タイヤ
  • ホイール

一覧には、このほかにグリルガード、アンダーガード、ラダー(はしご)、ルーフラック、ミラーなども入っています。

一覧に名前がない部品もあります

リフトアップでは、ほかにもいろいろな部品が使われます。通達の指定部品の一覧に名前がない部品は「指定外部品」として扱われ、次の節の「4cm」の考え方がかかわってきます。使う部品がどちらに当たるかは、お店にご確認ください。

03付け方で変わる考え方

通達では、部品の付け方を3つに分けています。

1
簡易な付け方
手で外せる
2
固定的な付け方
ボルトなど
3
恒久的な付け方
溶接・リベット

この分け方と部品の種類を組み合わせると、次のようになります。

CASE 1

指定部品を、ボルトなど(溶接・リベット以外)で付ける

車検証の長さ・幅・高さを書き換えなくてよい扱いです。通達のこの扱いには、変わる高さの上限は書かれていません。

CASE 2

指定部品を溶接・リベットで付ける/指定外部品を付ける

付けたあとの高さが、車検証の値の ±4cm の範囲に入っていれば、書き換えなくてよい扱いです。範囲を超えると、構造等変更検査が要ることがあります。

手で外せる付け方で部品を付けた場合も、書き換えなくてよい扱いになっています。

「4cm」は何とくらべるのか

ここで大事なのが、くらべる相手です。通達では、車検証に書かれている値とくらべるとしています。改造する前の車の高さではありません。

たとえば、前に別のカスタムで高さが変わっていて、車検証の値と少しずれている車もあります。そこへ部品を足すと、車検証の値からのずれが合わせて4cmを超えることもあります。中古で買った車などは、今の状態が車検証の値とどう違うかを、まず確かめておくと安心です。

長さ・幅や重さにも範囲があります

通達では、高さのほかにも、車検証の値とくらべる範囲が決められています。

  • 長さ:±3cm
  • 幅:±2cm
  • 車両重量:小型自動車は±50kg、普通自動車は±100kg

大きなタイヤや、張り出しのある部品を付けるときは、高さだけでなく幅も変わることがあります。ハイエースが小型自動車と普通自動車のどちらに当たるかは、車検証で確かめられます。

04届け出が要らなくても、守ること

保安基準に合っていることが前提です

通達は、部品を付けた状態で、車の決まり(保安基準)に合っていることを前提にしています。届け出が要らない部品でも、付けた結果、基準に合わなくなれば車検には通りません。基準に合わない車は、国から整備を命じられることもあります。

ほかにも、通達には次のような決まりがあります。

  • ショックアブソーバやストラットを替えて、走りながら運転席などから車の姿勢をかんたんに、急に変えられるようにしてはいけない
  • 車の外側に、先のとがった部分や鋭い部分があってはいけない(指定部品の外まわりの部品)
  • ほかの変更で構造等変更検査を受けることになった場合は、ここまでの扱いは使えない

05お店に相談するときに伝えたいこと

リフトアップの相談では、次のことを伝えると話が進みやすくなります。

  • 車検証の内容(型・長さ・幅・高さ・車両重量)
  • どのくらい上げたいか、どんな道を走りたいか
  • 替えたいタイヤやホイールの大きさ
  • 使いたい部品と、自分で買った部品を持ち込むかどうか
  • 前にしたカスタムがあれば、その内容

届け出が要るか、構造等変更検査までお願いできるかは、お店によって違います。かかる費用や日数も、車の状態や部品によって変わります。くわしくは、お店に見積りをご依頼ください。

リフトアップを扱うお店を探す

都道府県ごとに、アウトドア向けのカスタムに対応するお店をくらべられます。車検に対応しているかは、お店のカードの「車検」の欄で確かめられます。

06まとめ

この記事のポイント
  • 届け出が要るかは、部品の種類・付け方・車検証の値からの変わり方で決まります。
  • コイルスプリングやショックアブソーバ、タイヤ・ホイールは、国の指定部品に入っています。
  • 指定部品をボルトなどで付ける場合は、車検証を書き換えなくてよい扱いです。
  • 溶接・リベットで付ける場合や指定外部品は、車検証の値から高さ±4cm以内なら、書き換えなくてよい扱いです。
  • どの場合も、保安基準に合っていることが前提です。

車高を下げるときの決まりは、ハイエースのローダウンと車検でまとめています。ほかの疑問は、よくある質問もご覧ください。

出どころ

写真:写真AC(イメージ)

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